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センター長あいさつ

「かがわ総合診療医センター」
センター長就任にあたりまして
センター長市来 智子 Tomoko Ichiki

この度、「かがわ総合診療医センター」のセンター長に就任しました市来 智子でございます。

本センターは、香川大学医学部に新設された、地域医療の未来を担う医師育成の中核拠点です。その設立の背景には、私たち香川県が直面している、極めて喫緊かつ重大な課題があります。

ご承知の通り、本県は地理的な安定性を誇る一方で、全国同様、少子高齢化が急速に進行しています。現時点では医師数に余裕があるように見えても、若手医師の県外流出は止まらず、養成が必要な医師数を毎年下回り続けています。さらに深刻なのは、今後10年で団塊世代の医師の退職により、県内の診療所が約60%も減少するという危機的な予測です。このままでは、地域住民が適切な医療を受ける機会は大きく制限され、安心できる暮らしの基盤が崩壊しかねません。

このような状況を打破し、県民一人ひとりが「いつでも、どこでも、安心して医療を受けられる」地域社会を実現することこそが、「かがわ総合診療医センター」に課せられた使命です。

私たちは、入学前から生涯にわたる一貫した総合診療医の育成体制を、香川県、市町村、医師会、県内諸施設と連携し、「県全体で育てる」システムとして構築します。具体的には、若手医師に対して質の高い統一専門医プログラムとキャリア支援を提供するとともに、学生から中堅医師に至るまで様々な学びを提供する「かがわGMアカデミー」を開講します。このアカデミーでは、ICTを活用した先進的な生涯教育や研究・学位取得支援を行い、国際的な視野を持った次世代の地域医療リーダーを育成してまいります。本事業がもたらす効果は、単なる医師数の確保に留まりません。質の高い総合診療医が増えることは、地域医療全体のレベルを底上げし、最終的には県民の皆様の健康寿命の延伸と、平時も災害時も揺るがない「安心」に繋がります。

この重要な取り組みを成功させるため、皆様の温かいご理解とご協力、そして積極的なご参加を心よりお願い申し上げ、私のセンター長就任の挨拶とさせていただきます。

令和7年11月吉日
市来智子

副センター長 高口 浩一 Koichi Takaguchi
副センター長あいさつ

未来の総合診療医へ

この度、かがわ総合診療医センターの設立に伴い、副センター長を拝命いたしました、香川県立中央病院の総合診療科 科長で院長の高口 浩一と申します。
まず、総合診療というキャリアに興味を持ち、このホームページを見てくださっている皆さんに心から感謝を伝えたいと思います。皆さんは、医師として、特定の専門領域だけでなく、患者さんの全体像を捉え、全人的な医療を提供したいと考えている、非常に志の高い方々だと思います。
「かがわ総合診療医センター」は、皆さんが目指す「患者さんをまるごと人として診る医療」を、地域全体で支えていくための拠点として設立されました。ここには、高度な専門医療を提供する基幹病院と、地域に密着した医療機関や多職種との連携を深めるためのネットワークがあります。

総合診療医の仕事は、決して楽なものではありません。しかし、患者さんの「かかりつけ医」として、人生の様々な局面に関わり、病気だけでなく生活全体をサポートできる、非常にやりがいのある仕事です。そして、一人では解決できない複雑な問題に直面したときでも、私たちセンター職員が皆さんの後ろ盾となり、共に考え、最善の道を模索できる体制を構築していきます。そうした志のある先生方をお待ちしております。私たちとともに総合診療医として頑張っていきましょう。

副センター長 星川 広史 Hiroshi Hoshikawa
副センター長あいさつ

次世代の総合診療医を香川から

この度、かがわ総合診療医センターの副センター長を拝命いたしました星川 広史と申します。
私は一介の耳鼻咽喉科医ですので、総合診療医の育成には関係がないように思われますが、諸事情によって大学の地域枠学生のキャリア支援、医学科学生の地域医療実習に携わってまいりました。学生たちとともに日本の医療の現状とこれから、香川県の地域医療の実情を知り、これからの医療を支えていくためには総合診療医の養成が何より重要であることを学びました。
私に与えられた役目としては、かがわ県内で総合診療医を育てていく仕組み作りのお手伝い、生涯教育・リスキリングによる専門性を有した総合医の育成、専門医が有するクリニカルパールを総合診療医が学べる仕組みなど、私なりに総合診療医の育成に少しでも役立てることを探しながら努めていきたいと思います。
災害担当の副医学部長として、南海トラフ地震などの震災を見据えた、災害時の救急対応や地域のニーズに応じた医療体制を構築できるようなリーダーシップを有する人材の育成にも尽力いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

副センター長 石川 かおり Kaori Ishikawa
副センター長あいさつ

患者の人生に伴走する総合診療医を育てる

現在、医療の専門分化・高度化が進み、臓器別・疾患別専門医の育成が進む一方で、急速な高齢化が同時に進行しており、患者さん個人の複数疾患や生活上の課題を総合的に診ることができ、地域包括ケアにおいても中心的な役割を担える医師の確保が求められております。香川県において幅広い領域の疾患等を総合的に診ることができる総合診療医を養成・確保するための拠点(総合診療医センター)を整備し、一貫した指導体制のもと、卒前教育から専門研修やその後のキャリアパスの構築等を継続的に行うことにより、地域医療の現場に総合診療医を確保することを目的として当センターも設立されました。

分野に関わらず、状況を把握し、必要な医療を提供する、心の不安や対処の相談に乗る、患者さんの人生・生活に伴走するための医療者であること、これらの事項は臨床医としての基本です。高度に細分化した専門医制度の仕組みの中で、総合診療医に求められていることは、異なる専門性の医師、異なる職種の医療スタッフの協力を得ながら、医療を実践し患者さんの健康維持のお手伝いをすることだと考えています。当センターで総合診療医としての一歩を踏み出す先生方のサポートをさせていただくと共に、一緒に学んでいきたいと思っています。